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ヒトの歩行と冷却

当院が重視する改善策の2本柱は歩く事と冷やす事です。

 

なぜ歩かなくてはいけないのか・・・・。

 

ヒトにとっての歩行とは、私たちが種として人類たりえる定義であるところの直立二足歩行をさして言います。

 

ヒトの祖先は樹上生活から新天地を求めて草原に挑んだとき、外敵から身を守る為に頭位を高くして視野を広げる必要がありました。

 

やがて、先祖の身体は、直立二足歩行に適したしくみに変化を遂げました。姿カタチのみでなく、呼吸・循環・排泄を含む様々な生理活動が現在のものになりました。

 

ヒト本来の生理(正常状態)を保つ為に、ヒトをかたちづくってきた直立二足歩行は、ヒトの生理状態を維持または取り戻す上でも、とっても重要となります。

 

歩く事の効果として、骨格筋のポンプ作用・骨形成と造血・呼吸循環系の充実作用・泌尿器系の充実作用等様々な効果が期待されます。

 

次に冷やす事について、体の局所を冷やす事で療養する治療法は歴史的に古くから行われており、これまで保冷技術の未発達により一般的で無かった為、あまり普及していなかったものと思われます。

 

近年では、冷却法は救命救急の医療技術として、全身低体温療法(ハイポターミア)が考え出されました。

 

これは全身状態への高度な管理技術のもと、体温を生命保持ギリギリまで下げて病理反応の進行を抑える方法ですが、当院で行う局所へのアプローチは、冷却部位が局所に限られるゆえに、全身体温への影響はなく、病理反応の抑制が安全に行え、簡便で、効果の高い方法です。

 

なぜ冷やすのか? 

 

・病変組織周辺を冷却する事によって、病変熱を奪い循環と物質代謝を抑制します。

 

・局所では過剰な免疫反応をおさえながら、一方で病変の進行をも抑止します。

 

・局所以外での免疫は保たれるため、病変組織に対する相対免疫力は高まる事になります。

 

・炎症のような場合は非常に活性的な状態になっているため、病変部位の拡大が起ります。

 

この原因は、熱エネルギー・運動エネルギー等が関与しているため、その炎症部位を冷却する事により対応反応が見込まれ、病変の進行に負けていた物がそれに勝る力を獲得し、改善へ向かう契機となります。

 

アイシングには、正しい方法があります。注意事項をよく守り、行ってください。