こんにちは。相模原市、早川整骨院の早川です。
今回は、腰痛コルセットは有効かというお話をしたいと思います。
ぎっくり腰や急に腰が痛くなって病院に行き、腰のコルセットを処方されることは比較的多いと思います。
急性期の腰痛は立ち上がろうにも立ち上がれず、動こうにも動けない酷い痛みに見舞われます。
そんなとき、腰のコルセットは少しでも腰の負担を和らげるために重宝がられます。
しかし、炎症のひど過ぎる3~4日は仕方ないにしても、その先ずっとコルセットをし続けるのがいいかというとそうではありません。炎症が引いてくるのに合わせて、コルセット離れをしないと逆に腰は弱くなって、必要な筋力や腰の力というものが、むしろ消失していってしまうのです。
これは、コルセットが、腰をしっかり締めると言った作用であるが故に、腰は自分で自分を支えるための回復を努力できなくなってしまうからです。そもそも腰は、骨の支持力と筋肉のサポートによって、内圧というものを形成しているのですが、急性の腰痛は、骨の支持力の低下や筋肉の不適切な使用のために起こす炎症です。従って、姿勢や同一動作の繰り返しが、人本来の正しいものと程遠い状態が続いてしまうことで、内圧が過度に上がったり、反対に下がったりして、炎症を起こすまでの負担に至ってしまいます。
こうした言わば日常生活上のその人の癖のような体の使用が大元の原因であるために、しっかりとした正しい腰の使用をその人が取り戻さないかぎり、一度は良くなっても、繰り返し再発を起こすことになってしまうのです。
コルセットは一時的には必要としても、必ず可及的早期に取り外すつもりでなくてはなりません。ただし、炎症がしっかり取れることが先決となりますので、消炎対策が必至です。
消炎対策は、多くの場合、安静か炎症止めの薬の服用になるかもしれませんが、どうしたってこれは根本治療にはなりません。なぜなら、動かしたら余計炎症が広がるから動かない事、炎症を起こす生体反応を薬理的にコントロールして鎮静させると言ったことで、炎症を引き起こしている原因を取り除くことではないからです。
炎症は、体内のうつ熱状態によって引き起こされえているがゆえに、このうつ熱を止めなければならず、科学的、薬理的なコントロールではなく物理的なコントロールでないと取れません。
当院では、物理的なコントロールを行うためにアイシングをしっかり患者さんに行ってもらいますが、炎症をしっかりとって、固定は可及的早期に取り外すことで早く元の痛みのない生活に戻っていただけるかと思います。
なお、炎症を止めるやりかた、固定の方法については、どうしても専門家の指導が必要になりますので、自己判断でなさらず、十分かかりつけの専門家とご相談の上行ってください。
本日も当院のブログをお読みいただき、ありがとうございました。