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骨盤調整は簡単ではない

骨盤が体全体を整える話は、今や多くの整体・接骨院で言われるようになりました。

 

骨盤の調整は、仙腸関節というところを動かしてゆがみを取るやり方と、関節は直接動かさずに筋肉の緊張をほぐしてゆがみを取る方法とに分かれます。

 

 

やり方が2つあるのは、骨盤のゆがみが、関節がズレてしまって、それが元に戻らず歪むと考える立場と、筋肉が緊張して骨を引っ張り歪むとする立場とに分かれるからです。

 

さらに、前者の関節がズレてしまったのが戻らないというものは、歩行不足で関節の動きが悪くなって戻らない場合と関節が壊れてしまっていて戻らない場合とに分かれます。

 

一般的な骨盤の調整は前者の関節に直接アプローチするやり方ではなく、ストレッチやマッサージで骨盤周辺の筋肉の緊張状態をとってゆがみを取ろうとするやり方です。

 

骨盤がゆがんで間もない頃の状態ではそれでもよいかと考えますが、ゆがみが慢性になってしまった場合では、関節の中が「干からびた」「さび付いた」といった状態が考えられ、そうなるといくら骨盤についている筋肉をほぐしたり引っ張ったりしても、関節が元に戻る可能性は非常に少ないというデータが出ています。そうなるといくらストレッチやマッサージをしても骨盤のゆがみを元に戻すことはもはや至難の技と言えます。

 

ちなみに筋肉の緊張がなぜ起こるかと言うと、骨盤がゆがむと背骨まで歪んでしまい、特に腰あたりにおいては背骨の中におさまっている中枢神経(専門的にはせきずいと言います)というものが、骨のゆがみによって悪い刺激を受けて麻痺してしまうため(せきずいの麻痺は半身不随の重病になります)、いわば自己防衛の方法としてゆがんだ骨を動かさないように固くなるためです。

 

人のからだは、こうしてうまく出来ているから100年も持つわけです。

 

問題は重病にならないように守るために筋肉が緊張しているのに、これをほぐしてしまうとどうなるかということです。

 

固くなって辛い筋肉を一時的な緊張から解放してあげることで楽になる反面、驚異の自己防衛本能で、せきずいが麻痺を起こさないよう再び筋肉を強く緊張させることは必至です。

 

ついでに厄介なのが、何度も繰り返し筋肉を押したり引いたりしていると、筋肉脱水ということが起こってきて、みずみずしかった良質の筋肉が干からびてカチカチになり、血液を上手く含むことのできない筋肉になってしまうということが困るわけです。

 

今日では、ひざの関節が炎症を起こしているものに対して、人工的にヒアルロン酸を注入する方法をご存知だと思いますが、骨盤の関節においてもヒアルロン酸のような潤滑があれば、関節はするりと元のいい位置に戻りやすくなります。

 

しかし、人工的にヒアルロン酸を入れるというのは、あくまで最後の手段だと考えます。

 

なぜなら、上手く関節を調整すれば、関節はするりと元に戻ってあとは自動的に潤滑を再開するからです。

 

関節を上手く調整すれば、自動潤滑が再開し、本来の骨盤の関節の動きであるネジがしまる、ネジがゆるむといった独特の動きができるようになるのです。

 

通常歩いているとき、このネジの運動が見事に起こることで正しい骨盤でいられるのでのに、ゆがんだ骨盤はいつまでたってもネジの動きができません。

 

骨盤の関節(仙腸関節)を上手く調整することが大変重要なのですが、ここで問題は、関節の調整ってものすごく難しいってことです。

 

決して強い力でやってはいけないというのが関節の調整です。

 

特に骨盤の関節は、関節の中が、でこぼこになっており、このでこぼこが非常に関節の動きを助けてくれており、このでこぼこを調整中に傷めてしまっては絶対いけないからです。

 

調整は、弱い力で正確におこなわないといけなくて、弱い力でおこない成果をだすことが非常に技術を要するところなのです。

 

調整が上手くいったかどうかは神経の働きを確認して判断します。

 

その判断をするのにあるテスト法を使うのですが、それはまたの機会にお話します。

 

 

 

早川整骨院は駅からまっすぐ15分で緑の看板がめじるし