尾てい骨の傷害

過去に尾てい骨をぶつけて痛い思いをし、しばらくお尻が痛い期間があっても、それが打撲というイメージ以上のことを想像できる人は、ほとんどいません。

 

せいぜい骨折やヒビといった心配ぐらいに、留まります。

 

病院ではレントゲンを撮ってみるものの、仙骨と尾てい骨との、微妙な関節角度まで読み切れませんし、ましてや、尾てい骨と脊髄の袋の先端がつながっていて、脊髄環境に対して、影響があるということまで、想像できません。

 

打撲の痛みは、湿布を貼ったりしながらやり過ごし、1カ月もすれば、痛みが引いて忘れてしまいます。

 

しかし、尻もちによる尾てい骨の打撲をきっかけに、歩行や身体の使い方に影響が起こって、徐々に訳のわからない腰痛や肩こり、頭痛、頭がボーとする、鼻づまりが起こる、耳鳴り、原因不明の症状が出るなどということが、よく起こります。

 

原因が分からず、色んな科に受診しても、相変わらず、原因不明で、腰痛持ち、肩こり体質、頭痛もち、蓄膿症、慢性の耳鳴り、と言った持病として、諦められてしまいます。

 

このような、原因不明の症状としか言われず、悩まれる方は、潜在的に多いと思います。

 

先ほど、尾てい骨は脊髄の入っている袋とつながっていると書きました。

 

その意味は、脊髄終糸と言う部分で、尾てい骨と脊髄の袋とがつながり、尾てい骨は、脊髄終糸を通して脊髄の袋を、上下に揺さぶっているのです。

 

この揺さぶりが、腰から脳までの間で循環している、脳脊髄液という、脳と脊髄の生命や働きに関わる循環液の流れに、大きな役割をしています。

 

ですので、尾てい骨が仙骨に対して、きちっと関節されているようにできているのですが、これがグラグラして、安定した関節の動きをしなくなってしまうと、脊髄の袋を上手く揺さぶれず、脳脊髄液の流れがおかしくなってしまいます。

 

もし、車のハンドルがガタガタ揺れたら、車のハンドル操作は上手くいけませんよね。

 

上手い行かなくて、事故を起こしてしまいます。

 

尾てい骨がハンドル、車の駆動機関全体が脊髄を包む袋。

尾てい骨が正しく動いて、脊髄の袋を揺らし、それによって脊髄液の循環が起こるといったしくみです。

 

胎児は、お母さんのおなかの中で羊水に浸かっていますが、脳と脊髄も、縦長の袋の中で循環液に浸かっているのです。

 

この循環液の流れに影響を及ぼしてしまうような、尾てい骨のアクシデントは、見過ごされるべきではありません。

 

ですが、これが一般に見過ごされているから、大変残念です。

 

尾てい骨の処置はテープ法で行い、日常生活指導をしながら、改善が可能です。

 

特に腰掛け方への指導は、大変重要なポイントとなります。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。