体の改善方法は、まず第一に、ネガ処理が重要です。
ネガ処理というのは、改善するために、プラス要素を加えるというより、マイナス要素を取り除くといった行為です。
いくら体に良い事をしていこうとしても、その足を引っ張ることをしていたのでは、前に進めません。
ネガ処理は、改善計画の、最初に踏まなければならない過程です。
ネガ処理は、治療家でなければできないものと、自分で努力してできるものとに分かれます。
自分でできることは、日常生活の見直しの中に、改善の足を引っ張る要素を知り、それを排除していく作業です。
足を引っ張る要素とは、環境の側面において存在していたり、改善のために良かれ、と思って行っていることが、逆に悪かったりということです。
環境的側面としては、仕事上やむを得ずとか、家族との関係上やむを得ずとか、皆さんが優先とするものが影響していることが多いです。
これは、現時点において、現在の皆さんの生活が、将来の皆さんの生活より、優先されているからです。
将来のことにはなかなか目が行かず、将来よりも、今を見つめて行動する方が、ほとんどだと思います。
しかし、将来をしっかり見つめておられる方もいらっしゃいます。
私たち治療家の仕事は、このままでは、将来どうなっていくかを、示して差し上げる仕事でもあります。
仕事や家事において、改善すべき点を明らかにし、修正していくべきところを、修正していかないと、体を人よりも早く老化させてしまったり、痛みが引かない人生に、今後なってしまいます。
企業の中には、腰掛けっぱなしの内勤者の方たちが、立ってパソコン作業ができるような環境を作る、といった取り組みをしているのを、最近テレビで見ました。
家事においても、夫婦共働きであれば、旦那さんが家事を手伝う、ご家庭も多くあるようです(私もしています!)
社員を宝として考える企業の取り組み、家族を宝として考える取り組みは、必要だと思います。
体への負担を重ねる、というネガ要素を取り除くことで、改善の足を引っ張っていた原因のひとつが、これで処理されていくわけです。
企業側にとっても、社員が健康になれば、社員は能力を発揮して、仕事で活躍してくれます。
家族みんなの、互いに対する気づかいがあれば、家族は最もよい関係が築け、皆がWINWINです。
ネガの処理は、最初は、面倒を感じることでしょう。
しかし、当初の面倒も、改善意識と取り組みが習慣化されてしまえば、そうでなくなるものです。
体の負担を無くすことの意味を、皆が思えば、習慣にすることに、積極性が起こります。
ネガ処理は、改善の足を引っ張っている要素、の処理です。
これがないと改善の効率は、極端に下がり、いつまでも改善しないところか、悪化を重ね、ついには手術するしかないという事になってしまいます。
体をよくするのに、こんなことするといいというプラス面の前に、改善の足を引っ張ている、マイナス面を取り除くことが、改善していくための第一段階です。
本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。