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身体は中心に向かって、集まっている

小さいお子さんが腕を動かさないと言って、お母さんが当院へ連れて来られることがあります。

 

お話を聞くと、道へ飛び出そうとしたから、手を引っ張て止めた、ということが分かりました。

 

これは、肘内障(ちゅうないしょう)と言って、肘の、骨と骨をつなぐ靭帯という袋から、骨がすっぽ抜けたトラブルです。

 

脱臼とはちがいます。

 

お母さんは、自分が手を引っ張ったために、責任を感じています。

 

お子さんに「どこが痛いの?」と一応聞いてみますが、上手く答えられません。

 

手首って言ってみたり、肩って言ってみたりします。

 

実際には、肘なのに、手首や肩に痛みをわずかに感じるようです。

 

腕の自由を奪われた状態ですので、お子さんも元気な様子ではありません。

 

肘を動かしてあげると元通りに治ってしまいます。

 

すると、たちまち元気に走り回る始末。

 

お母さんに笑顔が戻り、お子さんも嬉しいのだと思います。

 

人の体は中心に向かって集まってできているという事は、当院でよく患者様にご説明しています。

 

肘内障も、その原理に反してしまったために、起こります。

 

人の体は引っ張ったら、おかしくしてしまいます。

 

突き指をしたら指を引っ張りましょう、と言われたことがあるかもしれませんが、これは人の体の原則から外れています。

 

突き指は、引っ張るのではなく、痛めた指の関節を引っ張らずに軸を整えることができます。

 

軸が整うだけで腫れが止まり、あとテーピングでも包帯でもしておけば、骨折や腱が切れていない限り、すぐに治ります。

 

人の体は、中心に向かって集まっているのが原則です。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。