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正しいアイシングのしかた

アイシング(氷冷)における正しい知識

 

ほとんどの医療機関では、痛いところは「温める」方法を行っています。

 

確かに、温めることで痛みは和らぎますが、これは痛みが消えたのではなくて、温めることで痛みを感じる神経が、一時的に鈍感となり、痛みを感じにくくなっているだけです。

 

痛みが和らげることだけ考えるなら、それで良いのですが、人体は、その多くがたんぱく質で出来ており、患部にもたんぱく質が存在します。

 

タンパク質は、40度を超えると変性が始まり。44度程度で凝固し、壊死してしまいます。

炎症やうつ熱で、高温状態がすぐ奥で起こっているのに、温めてしまっては、患部は壊れてしまいます。

 

方法)必ず、水で洗った氷を使用する。

体全体が冷えないよう、室内温度・衣服を考える。

一度に行うのは、2か所までとする。

最低20分以上、長くても2時間以内で行う。

 

以上の4点を守っていただくことで、安全にアイシングを行うことができます。

 

 

当院は、氷を使用したアイシングを、ご指導しています。

 

人体は60~70%が水です。

 

氷と水は相性がよいです。

 

ただし、冷凍庫から出したばかりの氷は、霜がついていて危険です。

ザルに入れた氷を、洗い桶に張った水に、ザルごと、ドボンとつければ、一瞬で霜がとけて、アイシング用の氷ができあがります。

そこにあるのは、マイナスの温度ではない安全な氷です。

溶けていく氷であれば、アイシングは安全に行えます。

 

冷やすと血流がわるくなるんじゃ・・と考える人がいますが、冷やす部分を、わずかな局所に限定して行えば、全く問題はありません。

 

全身を冷やしてしまいますと、体温への影響が起こってしまいますが、悪いところだけ冷やせば、全身の体温への影響はありません。

 

それよりも、熱をもった体液や血液のほうが、問題があります。

体液や血液が熱を持つと、粘度が上がり、ドロドロに成ります。

血液はもともと粘度を持っています。

粘度があるということは、土石流と同じように、勢いよく流れるしくみがあるということです。

 

ですので、粘度そのものは悪いわけではありませんが、熱で水分を失い、ドロドロした血液は問題があります。

熱を取ってあげることで、水分が戻ってきて、程よい粘度が保たるので、血液は、土石流の流れのように勢いよく流れます。

 

冷シップ・温シップについては、冷やしたり、温めたりすることが目的ではありません。

冷感・温感を与えることで、痛みの緩和を図るだけです。

 

最近のシップには、「消炎鎮痛剤」が含まれており、それを皮膚から浸透させることが目的です。

 

しかし、消炎鎮痛剤が、深いところまで到達するかというと、これには疑問があります。

そればかりか、べったり表面を覆ってしまうことで、炎症している局所の、皮膚からの放熱を妨げてしまい、かえってうつ熱してしまい、熱の逃げ場が無くなってしまうため、たんぱく質を熱で固めてしまいます。

 

冷却シートも、同じように熱を奪うことはできません。

 

保冷剤は、冷凍庫の温度を保つもので、マイナスの温度を含んでいます。

 

皮膚に直接あてると、凍傷を起こしますので、危険です。

タオルでくるんでも、安全な温度に調整できないので、使用しないでください。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうごさいました。