· 

知らないという恐怖

私がこれまで、治療家という仕事をしてきて、最も怖く感じていることは、人の体のことを「知らない」という事です。

 

医学がどれだけ進歩しても、国民に人の体のことを、伝えることが出来ないという問題があります。

 

例えば、心筋梗塞が国民の三大死因の一つでありながら、予防方法をどんな風に伝えているかというと、

 

✔適度な運動が必要

✔禁煙、減塩

✔動脈硬化の予防(食事)

✔ストレスの予防

 

ぐらいです。

 

当院が重ねてきた研究では、心筋梗塞は、中小企業の社長さんなど深く椅子に腰かける人、昔の炭鉱夫のように、前かがみで作業をする人などに、心筋梗塞が起こりやすいように思えます。

 

そのことを考えると、上で言った事以外に、身体の使い方を確認、改善しなければならないということになります。

 

心筋梗塞で問題になる、心臓の冠動脈の回旋枝は、とても圧迫に弱く出来ているにも関わらず、心臓は前後の壁に圧迫される機会が多いのではないかと考えられます。

 

心臓は、胸の中で、前の内壁(胸郭前内壁)と後ろの内壁(胸郭後内壁)との間で6センチ移動するようです。

 

このことを考えると、椅子の背もたれに、どっぷりと寄りかかり、決済文書への捺印のたびに、ウンコラショと前に起き上がる動作を繰り返す社長さんや、立位から前かがみを繰り返す労働の方は、心臓を前方の壁、あるいは後方の壁に、繰り返しぶつけているようなもので、圧迫に弱い心臓の冠動脈は、損傷してもおかしくないように感じます。

 

知っていると、知ってないとで、大違いです。

 

心臓の話に限ったことではなく、医学で分からないことが山ほどあります。

 

腰痛が起こる原因であっても、首を悪くする原因であっても、医学の域を越えて、考えるべきことが山ほどあります。

 

日常生活のどういった習慣が、私たちの体に重大な問題を起こすのかは、いまだ推測の域を出ることができません。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。