痛みを治療するのに、こんな例えがあります。
水道の蛇口が開けっ放しで、水が洗面台から、あふれ出しているとします。
洗面所の床は水浸しになり、やがて水は、洗面所の床から下の階にまで落ちていって、下の階の部屋が水浸しになってしまいました。
この状況に慌てた主人は、床をぞうきんで吹き続けました。
いつまでも終わることのないその作業は、原因を解決しようとせず、起こった結果にだけ意識が向いてしまいがちであることへの教訓になります。
冷静になれずに慌てると、同じようなことを、私たちはしてしまうのかもしれません。
痛みなど症状に気を取られ、痛みの場所ばかりを治療していても、それは、この蛇口を閉めなかった主人と同じことです。
慢性的な痛みや症状、という水浸し状態のところに、蛇口(原因)がないことが、とても多いです。
これまで、病院で痛いところにシップを貼るよう言われても、治らなかった、整骨院で痛いところに電気を当てても、治らなかったというのは、床に広がった水をせっせと拭いて事をおさめようとしていたのと同じことだったからではないでしょうか?
蛇口を見つけて、それを閉めるのが、大切です。
肩こりであれば、蛇口は、骨盤にあることが多いです。
もちろん、床を拭くことが、同時に必要な場合もあります。
すでに、床に水が沁み込んで、腐食してきている場合です。
そうだとしても、蛇口が閉まってないのであれば、問題は解決しませんよね。
本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。