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膝のアイシングについて

今日は、スポーツや事故で膝を痛めて何年も経過してしまったが、アイシングは有効かというお話をさせて頂きたいと思います。

 

スポーツや事故では、日常生活では起きないような傷害を受けることがあります。

スポーツ外傷というものですが、膝で起こった内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)の損傷のお話です。

 

そもそも膝の内側は体重をしっかり支える役割をしているところであり、膝を伸ばして支えたときに膝がキマり、内側の靭帯もびちっと決まります。このキメが起こっているときの内側の靭帯は少々のことでは外力を受けても関節自体が決まっているため傷害しませんが、膝が伸びていない状態においては傷害してしまうことがあります。

 

これを治していくのに、なぜアイシングが有効かというと、傷害を受けてから膝の関節の内側が動揺する(不安定にゆれる)状態が続いていて、そのために内側部分全体に動揺による摩擦熱がずっと発生し続けているからです。

 

摩擦熱イコール熱の障害というのが原因となっているため、傷害を受けた急性期のみに限らず、その後の摩擦熱発生期間中は、ずっと熱取というケアが大変重要かつ有効となります。

 

摩擦熱が膝内側で起こっているなら、これを治療とケアで摩擦熱が発生しない膝づくりが必要となります。

 

一つには、膝内側の動揺が起こり続ける間に発生する摩擦熱を取ることが重要でして、これがアイシングでないと果たせないわけです。

 

そして、もう一つには、膝内側が動揺なくキメられるように膝関節が安定しなければなりません。その為には、長い間、膝が痛くて歩くこと自体が疎かになってしまっていたその歩きを取り戻していくことによって、骨盤の仙腸関節という人体最大の荷重関節を安定させることでまた膝内側部の安定化も図れることをお伝えしておきます。

 

実は、仙腸関節という部分は歩いていないと荷重性能自体が失われていく部分なのです。とくに私のように50代ともなりますと大変この重大性をつくづく感じていて私も毎日40分かけて治療院まで歩き、帰りも40分かけて帰宅しております。

 

話が逸れてしまいましたが、アイシングがどういう効果があるかというと、修復そのものです。といいますのが、人の身体はタンパクで出来ておりますので、42度付近で熱凝固という変性を起こしてしまいます。温泉卵を想像していただくと良いかと思いますが、長い時間熱に曝されている状態は細胞にとって非常に危険な状態です。

 

通常は熱は細胞と細胞の間にある細胞外液が拾い、それが血管内に吸収されて血液が熱を運んで(体中で起こる熱を運んでいるから血液は暖かい)、最終的に肺から吐く息で下界へ捨てるか、皮膚表面から湿り気と共に気化させているかして熱を捨てています。

 

なので、これを援護する必要があって、アイシングが有効なのです。

 

逆に温めていく方法は、痛みという感覚を鈍感にさせる作業で、もんで細胞と細胞の間を摩擦熱を発生させていくことも、これも鈍感にさせる作業ということになります。摩擦熱を発生させると温度が上がり鈍感になるのですが、それでも痛いというのは相当に痛いということです。

 

アイシングも根本、膝が動揺しない身体づくりとするのも根本です。

 

ということで、アイシングが慢性期の膝関節傷害においても有効であるというお話でした。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。