今日は、捻挫したわけでもないのに、足首が痛い理由についてお話いたします。
比較的長く歩いていて、足首のくるぶしが痛くなり、びっこを引いて帰宅したというご経験がある方が、いらっしゃると思います。
子供のころ、そういえば捻挫したような気がすると思って、後遺症で出てくるのかな・・・など考えられる方もおられるようです。
これは、ぐりっと足首を捻って捻挫したわけではありませんが、捻挫と同じことが起こっていると考えてよいです。
休日に、夫婦水入らずで、ショッピングセンターに一週間分の食料を、奥様と二人で買いにでかけたとします。
まとめ買いをしたために、大きなレジ袋は3つになってしまい、男性であるあなたは、3つの袋のうち2袋を両手に一袋づつもって、奥様が1個持ち、あなたがたまたま奥様の数メートル先を歩いていたとします。
すると後ろにいる奥様が、「あなた右の肩が下がっているわよ・・・」とおっしゃいました。
自分ではそんな気はしないのに、奥様が後ろから見ると、そう見えました。
これは、歩いているときに、右脚が左脚より短くて、わずかに右半身が地面に向かって「ストン、ストン・・」と落下しながらあるいているときの姿を、肩という体の部位で奥様は異変を感じたのです。
私たちは、股関節というところが、きっちりはまり込んだ関節と思いがちですが、そうではなくて、多少あそびがあって、そのために押し詰まり加減になっていたり、抜け加減になっていたりといったことがあるのです。
これは、股関節とつながっている骨盤の関節の影響を、股関節が受けて、股関節が押し詰まった感じになったり、抜け加減になったりというものです。
押し詰まり加減のほうは脚は短くなり、抜け加減のほうは脚は長くなります。
これは、レントゲンで確認すことは、かえって難しく整体学的な診方が必要になります。
股関節が押し詰まった状態で歩くと、脚は短い分、地上まで届かず、足が地に届いたと感じる位置は、地上までまだ距離があったということになるので、その先はストンっと落下するのです。
余談ですが、先日、映画を観ていて、キアヌ・リーブスの右足が、そのような歩き方になっていました。
それでも、そのような状態に、体は馴染んで、なんとなく上手く歩いているように見えます。
馴染んている状態では、本人はそれに気づきにくく、長時間歩いていると、そのストンと落下するときの地への付き方の不自然さが、何回も何回も繰り返されることで、くるぶしが捻挫と同じようなダメージを受けてしまうのです。
これを改善するためには、骨盤の方を改善しないと根本の改善になりません。
本日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。