からだのどこかが痛くて、病院へ行き、骨に異常ないかレントゲンをとってもらい、お医者さんから、「骨に異常はありません、膝関節炎ですね・・・」とか、「腱鞘炎ですね・・・」などと言われる方が、多いと思います。
この〇〇炎というのは、言葉どおり、炎症のことです。
炎症は身体の一部で起こる、喩えて言うなら山火事のようなものです。
この山火事が普通は3日で自然鎮火するものが、1週間経っても、2週間経っても、半年経っても、1年経っても、鎮火しないのが、慢性の○○炎です。
山火事は、空気が乾燥していたり、風が強かったりしたら、一気に山全体を焼き尽くしてしまいますよね。
どこまで山を燃やし続けるか分かりませんが、自然界は山火事であろうと、嵐であろうと、雪であろうと、いつかは治まります。
自然界のものごとは、安定した状態に戻ろうとします。
したがって、山火事も、○○炎も、安定した状態に戻り、自然のなかで、平衡化します。
ところが、慢性の○○炎は、安定せず、平衡化しない状態です。
これは、絶えず、新たな火種が注がれているためです。
○○炎は、実際に炎があがるわけではありませんが、私たちの身体はタンパクでできているので、42℃ぐらいまで温度があがると、タンパク質が凝固するため、簡単に細胞膜が破れてしまいます。
そして、新たな火種としての炎症がまた起こるのです。
したがって、炎症によって42℃にならないように、温度を落としてあげないといけません。
温度を落とすのに、体は通常、血流で熱を拾って回ります。
血液の循環が、重要な役割を果たします。
循環をよくするには、歩くことがいいです。
歩くことは、全身の筋肉のポンプ運動がおこり、効率よく循環が起こります。
お風呂では、循環が良くなっても、ポンプが利かず、熱が循環の流れに乗れません。
その結果、患部にお風呂の熱がさらに加わるだけの結果になってしまい、お風呂による痛みの鎮静作用が終われば、さらに熱が溜まってしまう状態です。
今日も、当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。