脊柱が、Sの字の弯曲をしているのは、なぜなのでしょうか?
新築した家屋の柱が弯曲していたら、建築会社に文句言って、造り直してもらいますよね。
これが、人の体では、弯曲しているからこそ強いのです。
弓は反り返っているから強いのですが、人の背骨もそうなんです。
また、この弯曲というのは上から押しても、強いのです。
つまりバネのような強さを持っているのが、脊柱の弯曲なのです。
バネは、振動に強いです。
車にも、バネは付いています。
サスペンションです。
そうやって、体の上下の振動、歩行に伴う上下振動、高いところから飛び降りても、器械体操で跳んでも、背骨が潰れないし、脳への衝撃を与えなくてすんでるのです。
脳挫傷、脊髄損傷を防いでくれているんです。
脊柱の弯曲の数は、首、背中、腰の3つです。
バネが3つあれば、強力です!
それなのに、首がストレートネックだと、バネが一つ無い状態です。
これに円背(老化して丸くなった背中)が加わると、二つ無くなった状態です。
この状態は、バネが一つだけ。
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる子泣きじじいは、円背なのにすごいジャンプができます。
あれは漫画だからです。
いや妖怪だからでしょうか。
年をとって円背になると、脚で地面を蹴って歩く歩き方ができません。
脳や脊髄に衝撃が及んでしまうからです。
ですから、日ごろから姿勢を良くして、3つのバネを無くさないように努めることが大切なのです。
習慣的に姿勢が悪いと、若くても、習慣性の円背が起こったり、ストレートネックが起こります。
姿勢はとても大切です。
本日も当院のブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。