· 

水で身体を治す

人の身体はすみずみまで水分を含んでいます。

 

血液もそうだし、リンパ液もそうだし、細胞の中、細胞と細胞の間、胃液、尿だってそうです、、、

もし人を、ドライフルーツのように乾燥させたら、、、ちっちゃくなってしまいます。

人は全体重の65%~80%は水分ですから。

そこで、水の性質から、水は体の中で、どんな仕事をしているかのお話です。

 

水は、多くの物質を溶かす性質があります。

栄養、ホルモン、老廃物を溶かして、体のいろんなところに、自由に運んでいます。

さらに水は、表面張力がありますから、毛細血管のような細~いところまで栄養、ホルモン、老廃物を運べます。

 

水は、細胞から細胞に移動していくとき、浸透圧によって、移動っていくんですけど、その圧力を計算すると、7気圧を超えます。

大気圧の7倍以上です。(*血液凝固点降下度は、マイナス0.56°~マイナス0.52°、その分子濃度は0.301モルだから、浸透圧は0℃だと6.74気圧。浸透圧は絶対温度に比例するから、37℃の体温だと7.65気圧という浸透圧が割り出せる。)

 

私も何度もこの計算式をながめるんですけど、学者じゃないのでよく分かりません・・・

 

一般に、人のような高等動物の内臓は、この水の浸透圧と、内臓の浸透圧とが、同じで初めて順調に働くようになっているとのことです。

さっきのよく分からない浸透圧の計算で、温度と比例するって書いてありましたけど、低い体温であっても、内臓も低温、内臓の水分(組織液って言います)も低温ならば、内臓と、その周りの水分は、共に低温だから、浸透圧は同じであるために、内臓は順調に生きていられるということらしいです。

 

そこで、悪くなってしまってる組織を病的な組織って言うんですけど、ここを低温にしてしまうと病気の進行の速さは遅くなることが分かっていて、低温であっても、病的な組織と、周辺との浸透圧の差がない状態であれば、病的な部位は順調に生きていられるということです。

 

これは、何を意味してるかというと、低温状態で、病気の進行が遅らされている間に、修復作業をエッサエッサとやっちゃうことが出来るとことです。

病気という敵が眠ってる間に、免疫という兵隊たちが、じわじわと敵陣を取り巻いてしまう感じです。

兵法にこんなのがあったような気がします。

そういうわけで、低温状態にすることは、医療に使えてしまいます。

 

救命救急で人工的低体温法っていうのがあります。

低体温にすると、血管が細く収縮するはずなのに、何も問題が起こらないんです。

なぜかというと、ブラウン分子運動という、分子の活発なぶつかり合いが、抑制されるからなのですが、要は、低温であるために水の分子が暴れない分、血管の内壁にかえって強い圧力がかからないから、血管が収縮しても血液はズムーズに流れて、しかも、体が酸素や栄養をそんなに必要としない、省エネモードになってくれるので、よく寒冷状態で心配される、局所低酸素症なんて状態に陥る危険性もないのです。

よほど、身体が熱をため込んでしまう、うつ熱という状態のほうが、うつ熱41℃で循環障害、細胞実質破壊などということが、実際によく起こっているとのことです。

 

つまり、病的な部位に熱を持たせると、どんどん病気の方が進んでいってしまい、十分な冷却法で、身体の表面から熱を奪ってあげると、病気の進行が止まって、その周りに修復のための免疫が、ごっそり集まってきて、治るための格好の条件が出来上がるということです。

 

そして、修復のためには、血液からの栄養成分の補給が不可欠なのですが、十分な冷却時は、熱によるたんぱく質の破壊を防げるので、炎症反応に必要な栄養や、炎症拡大鎮火に必要な栄養も、少なくて済むため、血管内の血流の速さは、遅くても必要な栄養は確保できるとのことです。

 

表面から冷やして体内の水を冷やし、それを浸透圧でどんどん奥に送り、病気の勢いを止め、その間に、周りに免疫の兵隊を集めてしまう方法のお話でした。

 

ちなみに、当院の生理的局所冷却法は、この理論に基づいて行っております。

 

本日も、当院のブログをお読みいただき、ありがとうございました。