股関節の改善方法

目次

股関節の機能(動き)

 股関節のすりこぎ運動

 股関節を悪くする歩行

 

股関節の改善法

 当院での股関節の施術法

 現代の手術がはらむ問題

 

当院での改善法

股関節の機能(動き)

股関節のすりこぎ運動

股関節は、すりこぎ運動という特徴的な動きをします。股関節の臼蓋というちょうどすり鉢のような形のをした穴で、すりこぎの頭のような大腿骨骨頭がクルクルと周りながらすりこぎの動きをします。

 

皆さんは、すりこぎで胡麻をすったことがありますか。慣れている人は、とても上手に要領を得た動きで胡麻をすります。股関節は、実に体内で誰かがこのすりこぎの動きをしてるかのように動きます。誰かというのが、下腿骨と太ももの筋肉なんです。下腿骨は大腿骨の端を膝関節という接点でつながり、すりこぎを動かす手の役割をします。このときすりこぎのもう一方を要領よく押さえているのが、大腿骨に付着している筋肉と靭帯です。歩行時には、着地時にグッと胡麻をすり、脚が地上から離れると、すりこぎの力をフッと抜くのです。すりこぎを発明した日本人って凄いですね。昔の人は、よく人間の動きを観察していて、それを色んなことに応用したのかもしれません。

股関節は接地と離地とをテンポよく繰り返す歩行というものを予定して作られているのです。胡麻をする動きそのものです。

 

ということは、歩行が悪くなると股関節の動きが悪くなるということが考えられるのです。

股関節を悪くする歩行

ここで、歩行が悪いとはどういうことかを考えてみましょう。

 

歩行が悪くなるときとは、

➀足首や膝のねん挫をしたとき

②骨盤がおかしな動きをしたとき

③何かを持って歩いているとき

などが挙げられます。

 

歩くための足の一部や、歩く上で重力の影響を受けてバランスする骨盤がトラブルを起こすと歩行は悪くなります。また、腕の所作が歩行のリズムに合わないと歩行に影響が及びおかしくなります。腕と歩行との関係は、私たちの体はもともとが四つ足歩行の名残を持っていることによります。

 

このようにして考えていくと、歩きを良くして股関節の動きをよくするにはどうしたら良いかが少し見えてきます。

歩くリズムを良くし、四つ足の動きを練習してみる・・・と言ったことです。

 

股関節の改善法

当院での股関節の施術法

そして、治療として組み込まなければならないメニューは、次の通りです。

 

➀膝、足首の不具合を探り、改善すべきは改善します。

②骨盤の不具合を探り、改善すべきは改善します。

③股関節と肩関節(腕の基部)とをつなぐ筋連帯およびそれらを包んでいる筋膜の問題を探り、整えていきます。

④腕の高さと脚の高さの間を支柱する脊椎の動きに問題があれば、これも筋膜とともに股関節と肩関節との関係に影響を与えてしまうので、改善していきます。

⑤肩関節に影響する要素、手首や肘に問題があると判断すれば、それにも対処していきます。

 

股関節の動きが悪くなると、炎症を起こしながら変形性股関節症を発症してきます。これは、股関節に非生理的な引っ張り(脚の離地時間の延長)や加速的なガタンという地上からの衝撃が繰り返されて起こるものです。股関節を一旦患いますと慎重にリモデリング(再形成・再構築)していかなければ障害がさらに進んでしまいますが、負荷をかけないことは逆に股関節の機能的な動きを忘却に導くため、歩く練習は必要です(ただし正しい歩行の仕方を意識しなければなりません)。

 

股関節を悪くする歩行は、

➀荷重不足、引きずり歩行

②落下歩行

です。

 

➀に対しては、しっかり荷重し、②に対しては、ガタンと地上に足を落としてしまうような衝撃を無くすようにしていかなければなりません。

 

現代の手術がはらむ問題

変形性股関節症、変形性膝関節症が骨粗しょう症との絡みで閉経時の女性に多くみられるとして、女性ホルモンのことがよく取り出されますが、荷重習慣、歩行習慣、姿勢への意識に長けた方にこうしたことは起こりにくいことを考えると必ずしもそれだけのせいには出来ないと考えます。ましてや、荷重練習、歩行練習、姿勢への啓蒙も行わずに手術しかないとするのは如何なものでしょうか?現代における股関節の手術は、非原発性対応選択的手術です。これは、こうしておかなければ悪化してしまうという消去法的な手術(20年後に要再手術)であり、根本原因への手術である原発性対応原因除去手術ではありません。原因は、上記したことが原因なのですから。

 

20年先に再手術が必要な手術に全てをかけますか?股関節を人工に置換して痛みから免れても、バランス動作がより困難となり、転倒を招いたり、そうでなくても脳の奥深いところで身体バランス動作上、非常に混乱と疲弊がおこり続け、こうしたことが認知症を誘発していくことが予見されるとなると、手術は大きなリスクを抱えたものと考えられないでしょうか。

当院での改善法

施術の様子

上でも説明しましたが、股関節と骨盤は密接に関わりあっています。まずは股関節を正常に動かすためには、骨盤と腰椎の関係性が正常に働く必要があります。問診と検査で過去の骨盤のダメージをさかのぼって改善します。次に股関節の動作に関わる骨盤・背骨・膝・足首といった関節を滑らかに動かす施術と関節にバランスよく荷重できるようにトレーニングをしていきます。これにより股関節が動ける状態を維持し、機能向上を計ります。

 

また、日常生活で痛める動作があれば改善するアドバイスを行い、自宅でのセルフケアの方法も指導していきます。