当院が重視する改善策の2本柱は歩く事と冷やす事です。
なぜ歩かなくてはいけないのか・・・・。
ヒトにとっての歩行とは、私たちが種として人類たりえる定義であるところの直立二足歩行をさして言います。
ヒトの祖先は樹上生活から新天地を求めて草原に挑んだとき、外敵から身を守る為に頭位を高くして視野を広げる必要がありました。
やがて、先祖の身体は、直立二足歩行に適したしくみに変化を遂げました。姿カタチでのみでなく、呼吸・循環・排泄を含む様々な生理活動が現在のものになりました。
身体の治療は、広く一般に正しい行い方がなされていないのが現状です。
私もここまで来るのに、多くの時間を費やしました。
治療界は迷える羊の群れなのです。
何が本当かは、ある意味、哲学的です。
しかし、多くの時間を勉学と訓練に費やし、真理を捉えて離さないがゆえに、当院の拘りと、治療成績があるのだと思っています。
本当の自分の体を取り戻すためには、ストレッチやマッサージではできません。
あなたには、もう、貴重な時間と費用を無駄にして欲しくないのです。
自分の身体の構造を理解し、何をどうすれば良いのかを会得する。
これが本当の「体づくり」です。
当院の腰痛施術の主たる方法は、「骨盤矯正術」です。
世にいう骨盤矯正の方法と当院とでは考え方、方法がまるで違います。
当院で行う方法は、人体への侵襲度が極めて少ない、人体として当たり前の状態までしか行わないので、老若男女、どなたでも安心して受ける事の出来る施術です。
腰痛治療で、骨盤矯正を主として行うのは、骨盤が整っていることが、腰痛治療の最も重要なポイントだからです。
腰痛の最も多い原因は、「骨盤の歪むキッカケとなった理由」です。
「骨盤」は、地球の核の中心に向かう重力の方向を捉え、前後、左右を感知する能力が、その構造に仕組まれている特殊な骨です。
そして、「歩く・走る・立つ・座る・姿勢を保持する」などの多様な動作をスムーズにする役目を担っているのが、骨盤の後方にある仙腸関節です。
仙腸関節は滑らかな動きができていないと、仙骨が水平位を取れなくなり、その上にある脊柱(腰椎・胸椎・頸椎)と頭部がバランスを崩してしまい、筋肉・神経・血流に異常を来し、様々な症状が出始めます(骨盤不安定症による全身への影響)。
同様に、骨盤に付いている左右の股関節、その下にある膝関節、足関節などにも影響が及んできます。
いわゆる「対症療法」は、痛みや症状が納まれば治療終了となりますが、「痛み」は、身体に問題が発生した結果のことであり、原因ではないのです。
バランスを整えることが根本治療になります。
ですが、一口にバランスと言っても大変難しい話なのです。
ただ身体全体のバランスを整えないと、根本的な改善には至りません。あなたの訴えが、ヒザの痛みだけであったとしても。
全身を包括した治療は、体がどのようにして造られたかという問題に迫らないと見えてきません。
痛みも、そのほかの症状も、症状が出ている場所に原因があるとして終わってしまってはいけません。
とりあえずは、症状が出ている場所に応急手当をするのしても、それで終わっていたのでは再発する可能性を残したままになってしまいます。
何が必要なのか。
その何がが根本治療なのです。
根本治療は、根本原因への治療です。
根本原因は、症状の出ているところにはありません。
全体構造に問題が発生していて、痛いところは、応力が集中しているところです。
応力が集中してしまうのは、全体構造に問題があるからで、全体構造をみていかないと、根本に迫ることはできません。
骨盤は、全体構造を見る際に欠くことのできない重要部位です。
腰付近から脚全全体、特に後面に痛みやシビレ、違和などの神経症状と思われる感覚があり、MRIで調べてみると、椎間板から髄核が脱出している。
「椎間板ヘルニアがあなたの症状の原因です」と医師は言います。
そして、重症な症状でなければ一旦は薬で様子を見、重症であれば手術をすすめられます。
でも、あなたの症状の原因が、画像に現れたものが通常の状態ではない状態だったとしても、どうしてそれが原因と言えてしまうのでしょうか?
当院ではこれまで、治癒できない方の治癒のお手伝いをさせていただき、一つの真理を確信しております。
それは、治ることに必要なのは、正しい知識を持つことです。
なぜ正しい知識が周知されていないのかが、不思議と言えば不思議です。
痛い云々のほとんどは運動器の障害です。
運動器とは、骨、筋肉、靭帯、腱、筋膜などのことを言います。
運動器は正しく使われていないと壊れてしまいます。
ほぼ確実に、世間では冷やすと良くないよ、温かくしてね。って言われると思います。
私もそう思っていました。昔は。
でも、温めることが治すことになるかというと、これは別なんです。
温めることは、癒す事なんです。
癒している場合でないというのが、治す世界です。
特に、癒す行為が、逆に治らなくする行為と分かれば、私は猛反対しますよ。
癒す行為が、ただ癒すのであれば、まだしも。
当院の患者さんでも、あちこちが痛い方、よく来られます。友だちや家族からも、何でいつも痛い痛いって言うの?本当に痛いの?と言われてしまい、その方からすれば、人が理解してくれない辛さに悩まされます。さて、このような方は、本当に痛いのでしょうか。実は本当に痛いのです。脳の生理活性物質に、ドーパミンとかセロトニンというのがあるのをご存知の方もいらっしゃると思います。このうちセロトニンという物質が出にくい方に、痛みをたくさん感じる方が多いのです。