膝の障害には、病名がいろいろありますが、その多くは骨盤以下の膝以外のトラブルを原因として起こっています。

 

それぞれの障害について見てみますと、

半月板損傷、十字靭帯損傷、内側外側側副靭帯損傷、オスグッドシュラッテル病、が足炎、ジャンパー膝、腸脛靭帯炎などがあります。

 

スポーツにおいてこれらが起こりやすいのは確かですが、直接外部からのダメージが入らない限り、ほとんどのケースにおいて、前段階の状態として仙腸関節のトラブル、足関節のトラブルが起こっています。

 

また、自然発生的にO脚、X脚が起こるかのように思われますが、これにおいても仙腸関節や股関節の影響下で起こっています。

 

変形性ひざ関節炎においても、股関節、足関節、仙腸関節が原因で発生しており、レントゲン上確認できる骨の変形は、膝だけの問題で起こったことではありません。いくら膝に処置を施したところで根本原因が他の部位であるために改善はおこりません。

 

こうした事実関係から、膝の障害に対しては、膝への直接的なダメージがあったかなかったかで対応が変わりますので、直接的原因と間接的原因とに分けて対応します。

 

直接的原因があった場合は膝だけの処置となります。

 

間接的な原因が膝の障害に対して先行して存在していれば、膝への処置に加えて、根本原因となる部位を特定するため、骨盤(仙腸関節)、股関節(反対側の肩関節、筋膜連結への処置を含む)、足関節への構造的・機能的検査を行い、陽性であれば処置を行います。

 

誤解を招くといけないので、もう一度申し上げますと、根本原因への処置を行わないと膝の改善はありえませんが、しかし、膝への処置が必要ないという意味ではありません。

 

如何なるひざ関節内の障害においても、病理的には炎症性変化が起こっており、時として、膝関節内で水腫が形成される(水がたまる)局面があることを考えると、関節内の摩擦熱分散あるいは熱吸収のメカニズムを再構築する必要があります。

 

したがって、膝関節における摩擦係数を減少するメカニズムが元来備わっていなくてはならないのであり、ここに関節内潤滑液の働きを保全する発想が私どもにある所以でもあるのです。

 

熱吸収前の潤滑液造成と吸収後の廃液排出が絶妙なダンパー現象によって滑膜下においてなされているために、膝関節への荷重は絶対必要であるので免荷という概念は、急性期の一時的にはあっても次第に荷重努力をしていかなければひざの炎症は収まりません。

 

さらに正確な荷重においては、関節内潤滑液の圧力によって揚力が生まれ端面接触が起こりません。このことにより半月板や軟骨そのものに端面が接触して削られるというアグレッシヴな摩耗が起こるということは考えにくく、荷重こそが最良の改善策であることが理論的に言えるのです。

 

潤滑液が機能するためには、荷重を行わないと始まらないわけで、上手くきっかけを作ることが施術において行われなくてはなりません。

 

そのために水圧形成型の施術やダンパー開閉の施術を当院では行っております。